【本の紹介】硝子の太陽 ノワール&ルージュ
【本の紹介】CASE革命 2030年の自動車産業
仕事の関係でこの本を読んでみました。
作者は自動車業界の専門家として活躍されている方で、
今後の自動車業界のキーワードと言われている「CASE」に沿って、
本書で自動車業界の将来を予測しています。
本書は業界関係者必読と言えます。特にメガサプライヤー、Tier1の変化は今後注目すべきで、著者の分析は鋭いなと感じました。
また、Autonomusに関連して、MaaSについて多く触れられています。マスコミなどがMaaSを取り上げていますが、騒がれているほどにすぐにドラスティックな変化はこないのではないかと個人的に思います。
IT企業と自動車業界の棲み分けも示唆に富んでいました。
自動車業界は100年に1度の変革が迫っているといわれておりますが、
中期的な視点でどう変化していくのか知りたい方には最適な本です。
【本の紹介】脅迫者 警視庁追跡捜査係
堂場瞬一さんが書いている追跡捜査係シリーズです。
作者が描く警察官はリアリティがあって、地に足がついているような気がします。
登場人物の個性をさらに深堀しながらも、ストーリーと上手く絡めています。
最後の展開も私の予想を覆すもので、非常に楽しめました。
シリーズファンなら間違いなく買いだと思います。
警察小説が好きな方なら、このシリーズは要チェックです。
【本の紹介】スカーフェイス 警視庁特別捜査第三係・渕上律子
警察小説も結構好きなので、かなりの量は読んでいるつもりです。
今回紹介するこちらも面白かったです。警察ものドラマ全盛の中、映像化しても面白いのではないかと思いました。連続ドラマではなく、二時間枠でやりそうな気がしますが。
個人的には同じ作者が書いている『SRO』シリーズの方が好きなのですが、
謎解きの面白さや登場人物の個性、why done it?などツボを押さえた作品だと思います。グロテスクな表現は少なめなので、警察小説が好きだけど、えげつないのはちょっと・・・という方にもおすすめできます。
分厚さの割りにさくっと読めるので、警察小説がお好きであればまずは立ち読み程度にお手にとるのも手かと思います。
【本の紹介】カルマ真仙教事件
お盆休みを利用して上記の小説を読みました。
世間を騒がせたオウム真理教関連の事件を警察がどのように捜査していったのか、
リアルに描かれています。
筆者は元警視庁公安部でオウム真理教関連の事件を担当したこともあるようで、
どこまでがフィクションでどこからが真実なのかわからなくなるほど、描写が生々しいです。
オウム真理教関連の事件が発生した際には幼かったため、理解できていなかったのですが、改めて宗教の力を思い知ることができました。宗教の力が暴走するとここまで恐ろしいことを事も無げにやってしまうのが人間なのだなと感じました。
純粋に警察物の小説としても楽しんで読めますし、オウム真理教事件とは何だったのか?警察は当時どのようなことを考えて動いていたのか知りたい方にはおすすめできます。
【本の紹介】学びを結果に変えるアウトプット大全
この本を読んでやはり私にはアウトプットが足りていないと感じました。
今回読んだ本は下記の本です。
学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)
- 作者: 樺沢紫苑
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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基本的に見開き2ページに1トピックが記載されており、
ほぼ全ページに図解つきなので、図解だけ読んでも要旨は十分に理解できました。
普段パワポばかり見ていると、こういうスタイルの本の方がすんなり頭に入ってきますね。笑
印象的なところはインプットとアウトプットの比率です。
インプット:アウトプットは3:7にすべきであると。
私は完全に逆というかむしろインプット:アウトプットは9:1ぐらいの感覚です。
これからはブログをうまく活用して、小説なども含めて気軽に感想を書いていこうと思います。
ブログを書くことによってきっと仕事で使う書き言葉や文章構成も洗練されてくることも期待しつつ。
【本の紹介】オービタルクラウド
今回は夏休みに読んだオービタル・クラウドという作品をご紹介します。
(ビジネス書以外にも小説もよく読んでいます。)
私の読書傾向としては、小説60:ビジネス書40という感じです。
小説だとミステリー(推理もの)を読むことが多いですね。
今回取り上げたオービタル・クラウドはSFなのですが、伊藤計劃をはじめSFも結構読みますので、今後はミステリーやSFも追々ご紹介できればと思います。
今回ご紹介しているオービタル・クラウド。作者の藤井さんはソフトウェア会社でエンジニアをされていた方で作中に描かれている、IT系の話は非常にリアリティがあります。特に主人公の相棒である女性が活躍する様なんかは作者の思い入れを感じさせます。
さて、本書の内容に軽く触れてみます。
近未来の世界(2020年)が舞台で、主人公はフリーランスでシェアオフィスで働いており、流れ星を予測するサイトの運営を行っております。ふとしたことからイランのロケットが異常な動きをしていることに気づいたところから、物語が急展開を迎えるといった流れです。
本作の魅力の一つは作中に出てくるロニー・スマークという人物が行おうとしている宇宙旅行の実証実験です。名前の語感的に某イーロン・マスクを意識したような人物であり、近々現実的になるであろう宇宙旅行のあり方を想像させます。
個人的にはテクノロジーオリエンテッドな作品は技術好きな一部の人間にしか受けないのが残念に思いますが、リアリティのある作品は現実のビジネスに着想を与えてくれるのでよく読んでいます。(私が技術オタクなだけなのか?)
衛星と地上のセンサーが連携すれば、今まで観測できなかった異常気象や人、車の移動データが集積でき、渋滞や天災発生時の避難情報などがより正確に回避、避難が可能になる可能性があるので、衛星開発の実態や近未来を知りたい方には非常に参考になる作品なのではないかと思います。
次回も何か頭の体操になりそうな小説を紹介できればと思いますが、人の根底(主に胸くそ悪くなる賤しさ)を知れるミステリーも人間を知る上で非常に興味深いので、幅広くご紹介していきたいと思います。